そんなストレッチはするな
よし、運動をしょう。
でもその前にストレッチから。
このような考えの人が多いのではないでしょうか。
柔軟性の向上はスキルの向上や怪我の予防など、日常生活やトレーニングに必要です。
しかし、あなたが行っているストレッチは柔軟性の向上をもたらしているでしょうか?
ストレッチには静的ストレッチ、動的ストレッチ、バリスティックストレッチがあります。
静的ストレッチは皆さんが想像する一般的なストレッチで、最終姿勢で止まりそれを保持するストレッチです。柔軟性を向上させるために最も活用されています。
動的ストレッチは反動は使わず動きながら行うストレッチです。
バリスティックストレッチは動きながら反動をつけて行うストレッチです。
それぞれ異なるストレッチですが、共通して深部体温を温めてから行うことが大切になります。
つまりウォーミングアップをしてからストレッチを行うことが大切なのです。
もし、一番最初にストレッチをしているという方は、その前にウォーミングアップをして下さい。せっかくのストレッチが無駄、もしくはその後のトレーニングに悪影響を与えている可能性さえあります。
静的ストレッチ
静的ストレッチは最も多くの方が実践しているストレッチだと思います。
しかし多くの方が静的ストレッチに関し間違った情報を持っていると思います。
正しい静的ストレッチは
上記でも述べた通り、まずは体が温まっていることが前提になります。
そして狙う部位に適した種目を選び、“イタキモチイ”所までゆっくり伸ばします。あまり張りの感じていない所や痛すぎる所ではありません。張りを感じ痛くもあり気持ちよくもある場所で止めて下さい。
たまに痛ければ痛いほど柔軟性の向上に役立つと考えている人がいますが、それは間違いです。伸ばし過ぎると伸張反射といって、体がストレッチに対し危険を感じ筋が逆に縮こまってしまいます。ストレッチはこの伸張反射を起こさないことが大切です。
イタキモチイ所までゆっくり伸ばしたら30秒間キープします。これも長ければ長い程良いという訳ではなく、30秒で十分です。例え30秒から60秒に時間を延ばしても柔軟性の向上に変化はありません。
そしてストレッチ中は深い呼吸を意識し行いましょう。
これらを意識し実践することで静的ストレッチの効果を最大限に確保できます。
動的ストレッチとバリスティックストレッチ
まず私は反動をつけ行うバリスティックストレッチをオススメしません。
なぜなら上記で話した伸張反射が起き筋が縮こまるからです。そして自分の限界を超えたストレッチになる場合があり、筋痛を引き起こす場合もあります。
なのであまり行わないことが賢明だと思います。
動的ストレッチは反動を付けないのでバリスティックストレッチに比べ伸張反射はあまり起こりませんが、動作にある程度の筋力や経験が必要となる場合が多く難しいという難点があります。
専門家の指導のもと練習し継続しておこなっていくことで最大限の効果が手に入るようになると思います。
ストレッチの意外なデメリット
ストレッチは運動のパフォーマンスに悪い影響を与えるという研究結果があります。
ストレッチによって筋肉の粘りが低下し、筋肉内の血流が貧血状態になってしまうことがその理由にあげられています。この研究結果から考えるに、筋トレ前のストレッチはいかがなものかと思われます。
しかし、トレーニング後のストレッチは血流量を上げ疲労回復を促すので効果的です。
ストレッチに関してわかっていないことも多いですが、今日の内容は頭に入れ、正しいストレッチで柔軟性を向上させ怪我を予防し、充実した生活を手に入れましょう。
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