はじめに
2020年12月31日、RIZIN.26、第3試合。
魔裟斗2世と呼ばれるHIROYA選手は、2R0分38秒(腕十字固め)でYouTuberのシバター選手に1本負けしました。
おそらく多くの方が予想を裏切られたことでしょう。
私はHIROYA選手が当たり前のように勝つと思っていました。
シバター選手の勝利が決まった瞬間、私はHIROYA選手に対し少し失望にも似た気持ちを抱きました。
HIROYA選手のことは昔からとても好きでした。その気持ちもあって悔しさが倍増したのかもしれません。
私は失望と悔しが混ざったドロドロとした気持ちを払拭するためにTVを消そうかと考えましたが、リモコンが遠くにあったため、TVは消さず、なんとなくRIZINを見続けました。
そんな中、HIROYA選手のインタビューが始まりました・・・
期待を裏切る試合結果を覆すインタビュー
試合に敗れ悔しさを一番抱いているのは私やHIROYA選手のファンの方ではなく、HIROYA選手自身です。
私たちの想像以上に悔しい思いを抱いたことでしょう。
これまでに様々なインタビューを聞いてきましたが、敗れた選手は敗れてもなお、相手を罵ったり、環境や状況のせいにしたりするものです。
しかしHIROYA選手は違いました。
「打撃が予想以上に強くて、治療中の歯が全部持っていかれました」
HIROYA選手はインタビューのはじめにシバター選手の強さをしっかりと認めました。
そしてその後もシバター選手に感謝(格闘技界を盛り上げてくれていることに)を述べたのです。
一貫した誠実さ
私が予想するインタビューの真逆の回答を聞き、HIROYA選手の心の広さに惹きつけられました。
HIROYA選手がYouTubeをやっているということを知っていたので、その後にシバター選手に関する試合等の動画がアップされないか注目していました。
するとHIROYA選手とシバター選手がコラボする動画がアップされたのです。
その内容は2人が軽めのスパーリングをして、途中からシバター選手が本気で仕掛けたらHIROYA選手はどう反応するかというものでした。
結果、HIROYA選手は強めに打ち返しシバター選手はお腹を抑えリングの外に出て、まさかのサプライズプレゼントを渡します。
動画内のHIROYA選手は常に屈託の無い笑顔でシバター選手と接し、プレゼントに対しても丁寧に感謝の言葉を述べていました。
確かに試合でHIROYA選手は敗れました。
試合に負けるということは、弱いということだと私は誤った解釈を持っていました。
しかしその動画の中にいるHIROYA選手からはとても強さを感じました。
あの状況でのHIROYA選手が持っている誠実さこそが真の強さなのではないでしょうか。
誠実さが、近くにいる人も、遠くにいる人も動かす
シバター選手は炎上系のYouTuberです。
過去にも朝倉兄弟を煽りに煽り、スパーリングをするなど、大胆な行動や言動を繰り返すことで有名です。
そんなシバター選手でもHIROYA選手に対し、動画内で愛情を持って接しているように見受けられました。
おそらくシバター選手も私と同じように、HIROYA選手の誠実さに心を動かされたのでしょう。
HIROYA選手の持つ誠実さは私やシバター選手だけにとどまらず多くの人の心を動かしたと思います。
誠実さが大事ということはこれまでに様々な方から教えられてきましたが、実感としてここまで感じたのは初めてです。
HIROYA選手から本当に大切なことを学ばせて頂きました。
ラグビーW杯でもワンチームの姿勢は多くの方の心を動かしました。
スポーツは時に結果よりも大切なことを教えてくれます。
結果が全てに囚われがちなプロスポーツ界ですが、大切なことだったり勉強になることは結果意外にもたくさんあります。
これからも心が動かされるような出来事があれば記事にしていきたいと思います。
HIROYA選手、シバター選手ありがとうございました。
そしてお疲れ様でした。
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